2007/08/14

随分久しぶりなMtGページ更新である。というかこのページは半ば逃避気味なときに更新するので、そういう時期なのだと思っていただきたい。
さて、今回は話題が随分遅れ気味だが10Eに関すること。
10Eの加入により、赤が随分強化された。それはもうみんなご存知のことだろう。
なんせ《火葬/Incinerate》と《モグの狂信者/Mogg Fanatic》が帰ってきたのである。とんでもねェ。これがどれほどとんでもないか、MtGを知らない人に説明するのは難しい。
あえて無理をして喩えるなら……そう、RagnarokOnlineでFireWallがGvG以外では無制限張り放題に戻ったような感じだろうか。それぐらいとんでもない。
というか、9Eまでの基本火力が《火山の鎚/Volcanic Hammer》だったことを思えば、どれだけ《火葬/Incinerate》がぶっとんでいるかわかっていただけると思う。以下にそれぞれの性能を書こう。

Volcanic Hammer / 火山の鎚 (1)(R)
ソーサリー
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。火山の鎚はそれに3点のダメージを与える。

Incinerate / 火葬 (1)(R)
インスタント
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。火葬はそれに3点のダメージを与える。この方法でダメージを与えられたクリーチャーは、このターン再生できない。

どうだろう、この違い。一目瞭然である。知らない方のためにちょっと補足しておくと、ソーサリーというのは時間のかかる呪文をイメージしており、相手のターンや相手の呪文に割り込んでのプレイが出来ない。反対にインスタントはそれらのタイミングでも使用することが出来る簡易呪文である。
が、《火葬/Incinerate》はどうみたって簡易呪文に見えない。上位呪文である。なんでこんな性能差があるのかというと、《火葬/Incinerate》は昔のカードだからである。
《火葬/Incinerate》が最後に収録されたのはミラージュ、ええとあれはそう、1996年だ。もう10年以上も前なのである。しかも初出はアイスエイジ、つまり1995年だ。太古のカードである。
何でこんな年代のことを気にするかというと、基本的に昔のカードはぶっ壊れているといわれるほど強い傾向が高いからだ。昔はマジックも手探りな部分があったのである。有名なのは5ブーンカードといわれている5枚のカードだろう。《Ancestral Recall》とか《稲妻/Lightning Bolt》とかである。ぶっちゃけた話、壊れたカードの代表例だ。
こんな風に昔は比較的調整が取れてなかった。そんな太古のカードが戻ってきたのである。どれだけMtGプレイヤが驚いたか、想像するのはむずかしくないと思う。

ところで、何でこんなカードがもどってきちゃったのかっていうと……
それくらい、今の環境がぶっ壊れてるってことなのかもしれない。



2007/04/27

皆さんGWが始まったようで、真に重畳。そんな私は明日から学会だったりする。まあ宿題だと思うことにした。
そんなテンパった状況でも頭にデッキが浮かぶ辺り、救いが無いとしか言いようが無い。そういうわけで、昨日予告したとおり純正のゴルガリカラーサリッドデッキを公開してみよう。お目汚しにならなければ幸いだ。

// Lands-23
1《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
4《草むした墓/Overgrown Tomb》
2《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
8《森/Forest》
6《沼/Swamp》
2《安息の無い墓、スヴォグトース/Svogthos, the Restless Tomb》
// Creatures-28
4《死胞子のサリッド/Deathspore Thallid》
3《胞子撒きのサリッド/Sporesower Thallid》
4《サリッド/Thallid》
4《サリッドの殻住まい/Thallid Shell-Dweller》
3《ヘイヴンウッドのセロン/Thelon of Havenwood》
4《ユートピアの菌類/Utopia Mycon》
2《スポロロスの古茸/Sporoloth Ancient》
2《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit》
1《ネクラタル/Nekrataal》
1《シミアの死霊/Shimian Specter》
// Spells-9
2《召喚の調べ/Chord of Calling》
4《化膿/Putrefy》
3《大量の芽吹き/Sprout Swarm》
// Sideboard-15
SB: 2《悪夢の虚空/Nightmare Void》
SB: 1《踏み吠えインドリク/Indrik Stomphowler》
SB: 4《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats》
SB: 3《ガイアの頌歌/Gaea's Anthem》
SB: 2《スパイクの飼育係/Spike Feeder》
SB: 3《髑髏の占い師/Augur of Skulls》

まず目に付くのはどう考えてもおかしいクリーチャー数だろう。28である、28。ウィニーだってこんな数はそうそう無い。
なんでこれをやったのかというと、サリッドだからである。私はサリッドが除去られるのは仕方ないとそう思っている。昨日でもちょっと言ったけど、これに関しては諦めていると言ってもいい。そりゃあそうだろう、サリッドがずらずら並んでるのを見たら誰だって確実に全体除去を打ちたくなるはずだ。確実、そうコーラを飲んだらゲップが出るくらい確実に、だ。
それならもういっそそのクリーチャー除去を利用することにした。サリッドの天敵であるコントロールは、往々にしてアドバンテージを重視するあまり1:1交換でしかない通常のインスタント除去を好まない。使うとすれば白のビートダウンに対する《糾弾/Condemn》やオルゾフの《屈辱/Mortify》くらいだろう。あとはそう、定番の《最後の喘ぎ/Last Gasp》や《突然の死/Sudden Death》くらいではないだろうか。《屈辱/Mortify》と双璧をなす《化膿/Putrefy》は残念ながらコントロールにはあまり採用されない。あれを使っているコントロールは、私が知る限りネクラカラーくらいだ。
そこで《安息の無い墓、スヴォグトース/Svogthos, the Restless Tomb》である。土地であるこれは《撤廃/Repeal》の対象にならない。かつ相手の全体除去には巻き込まれない。そして喘ぎや突然死に耐えうるだけのタフネスを、相手が肥やしてくれた墓地によって備えている。
つまりコントロールは、この元気な墓が場にある限り、これに殴られることを承知で全体除去を打たねばならないわけだ。それはかなりの痛みを伴うことになるのは考えるまでもない。
あとはサイドに比較的コントロールをメタったカードを並べておいた。《悪夢の虚空/Nightmare Void》は《迫害/Persecute》でもいいかもしれない。苗木を生け贄にして加速できればかなり驚かせられるだろう。《ガイアの頌歌/Gaea's Anthem》と《スパイクの飼育係/Spike Feeder》に関しては対ビートダウンだけれどね。前者は並んだ苗木に効果抜群だし、後者は火力による突然死を防いでくれるから採用してみた。
で、残りはお得意の《召喚の調べ/Chord of Calling》サーチだ。今回はメインに除去用の《ネクラタル/Nekrataal》とアドバンテージを取れる《シミアの死霊/Shimian Specter》を積んでおいた。ゴキブリビームの暗殺者の腕はもはや言うまでもない。新しい死霊はまだ未知数だが、基本的な能力はかなりのものだと信じている。
そんな感じのサリッドデッキ。少なくとも昨日出してみたのよりは満足な出来だと思う。
というか昨日のが欲張りすぎただけなんだけどね。もうちょっと狙いを絞って、カウンターでのびのびにさせつつトークン量産という戦略の方がいいのかもしれない。
それに関しては、またいずれ、ということで。



2007/04/26

世間様では未来予知というMtGの新エキスパンションのプレリリーストーナメントが行われている。プレリリーストーナメントていうのは名前のとおり、エキスパンション発売を記念して発売前に行われる前夜祭みたいなもの。ちょっと早めに次に発売されるエキスパンションを楽しめる粋な祭りだ。
そんな流れに乗って、MWSでも早速未来予知のカードが追加された。そんな未来予知でサリッドがちょっぴり強化されたので、早速作ってみたサリッドデッキ。予知で追加されたカードにはちょっとした※つけいる。

// Lands-22
2《安息の無い墓、スヴォグトース/Svogthos, the Restless Tomb》
1《湿った墓/Watery Grave》
1《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
3《島/Island》
5《森/Forest》
2《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》
3《草むした墓/Overgrown Tomb》
4《繁殖池/Breeding Pool》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
// Creatures-25
2《胞子撒きのサリッド/Sporesower Thallid》
2《死胞子のサリッド/Deathspore Thallid》
1《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit》
2《スポロロスの古茸/Sporoloth Ancient》
※胞子カウンタ2個で苗木が出るようになる5マナ4/4ファンガス。
4《サリッド/Thallid》
4《サリッドの殻住まい/Thallid Shell-Dweller》
3《ヘイヴンウッドのセロン/Thelon of Havenwood》
1《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》
1《塩水の精霊/Brine Elemental》
4《ユートピアの菌類/Utopia Mycon》
※苗木生け贄で好きなマナ1点の1マナ0/2ファンガス。
1《ネクラタル/Nekrataal》
// Spells-13
3《化膿/Putrefy》
3《召喚の調べ/Chord of Calling》
4《差し戻し/Remand》
3《大量の芽吹き/Sprout Swarm》
※召集+バイバック(3)付きの1/1苗木を出す2マナインスタント。
// Sideboard-15
SB: 1《死胞子のサリッド/Deathspore Thallid》
SB: 1《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit》
SB: 1《化膿/Putrefy》
SB: 4《スパイクの飼育係/Spike Feeder》
SB: 2《サリッドの発芽者/Thallid Germinator》
SB: 2《最後の喘ぎ/Last Gasp》
SB: 1《意志を曲げる者/Willbender》
SB: 1《神秘の蛇/Mystic Snake》
SB: 2《マナ漏出/Mana Leak》

もうこのリストを見ただけでどれだけ頭悪い発想が私の脳裏をよぎったか伺えるというものだ。
つまりはピクルスコンボを主眼とした、サリッドの苗木生産力をバックアップにした《召喚の調べ/Chord of Calling》シルバーバレットというわけ。
ンなもん全体除去されるってば。一応《安息の無い墓、スヴォグトース/Svogthos, the Restless Tomb》放り込んでますけどね。
どう考えてもゴルガリカラーのスタンダードな苗木の方が強いと思う。誰だってそう思う、私だってそう思う。なのでそちらも作ってみることにしたいと思いますまる



2007/04/08

SSを書いていたのでちょっと間が空いてしまったMtGページ、久しぶりに更新である。
最近、友人に誘われてトライバル・ウォーズというフォーマットに手を出している。トライバル・ウォーズというのはMagic Online認定フォーマットの一つで、60枚デッキのうち20枚を同じ種族のクリーチャーで構成するというフォーマットだ。サイドボードはなし。これがなかなか面白い。

カードプールはかなり広い。本来なら割と狭いのだが、私がやっているトライバル・ウォーズはVIPでMtG対応のフォーマットで、以下をカードプールと定義している。

第4版〜第9版までの基本セット
アングルード系を除く、アイスエイジ以降に発売されたすべての拡張セット

・以下のエキスパンションのカードはクリーチャー・カードのみ使用可能
アラビアンナイト、アンティキティー、レジェンド、ザ・ダーク、フォールン・エンパイア、ポータル系、およびスターター

もちろん禁止カードもある。こんな感じ。

レガシーで禁止されているすべてのカード
《人工進化/Artificial Evolution》《絶滅/Extinction》
《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》
《ティタニアの僧侶/Priest of Titania》《中心部の防衛/Defense of the Heart》
《仕組まれた疫病/Engineered Plague》《怨恨/Rancor》
《再誕のパターン/Pattern of Rebirth》《発生/Outbreak》
《サーボの命令/Tsabo's Decree》《不自然な淘汰/Unnatural Selection》
《慰めの防御円/Circle of Solace》《風土病/Endemic Plague》
《周囲の圧力/Peer Pressure》《光と影の剣/Sword of Light and Shadow》
《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》

まあ納得できるカードばかりである。部族対策は言わずもがな。《光と影の剣/Sword of Light and Shadow》とか《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》とか《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》は、部族プリーストでシャドーデッキ作ったらひどいことになるのは目に見えている。というか、そういうのがVIPでMtG主催の大会であったらしい。痛ましいね?

こんなフォーマットだが、興味があればやってみてはいかがだろうか?
さよならついでに、VIPでMtGの大会で見た面白いデッキのレシピでも張っておくとしよう。ウィザードデッキなんだけど、と言ったこの時点で、既にMtG好きの一部には色々と胸に去来するものがあるのではないか、と私は信じる。

Land−23
4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1 《汚染された三角州/Polluted Delta》
10 《島/Island》
1 《激浪の研究室/Riptide Laboratory》
3 《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》

Creature−21
4 《守護ウィザード/Patron Wizard》
3 《非凡な虚空魔道士/Voidmage Prodigy》
3 《嵐景学院の弟子/Stormscape Apprentice》
4 《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
2 《幕屋の大魔術師/Magus of the Tabernacle》
2 《アフェットのいかさま師/Aphetto Grifter》
3 《霜の殉教者/Martyr of Frost》

Spell−16
4 《対立/Opposition》
4 《Force of Will》
3 《対抗呪文/Counterspell》
2 《誤った指図/Misdirection》
3 《静態の宝珠/Static Orb》

《対立/Opposition》+《静態の宝珠/Static Orb》ロックに加え、《幕屋の大魔術師/Magus of the Tabernacle》によるマナ拘束を主眼にすえたデッキだ。怖いのは《神の怒り/Wrath of God》みたいな全体除去くらいだろう。それすら場合によっては《守護ウィザード/Patron Wizard》で打ち消せる。
まさにウィザードな戦い方だ。こういうデッキがオンスロートあたりでほしかったね。



2007/03/30

前回は清水 直樹氏の“セル”について書いた。今日はその中で話に出た――というより出てしまった――プロジェクトXについて書き散らしてしまおうと思う。

プロジェクトXの説明をするなら、本当はVanguardの話からしなくちゃいけない。しかしそれは冗長だし、退屈な人もいるだろう。だから省くことにする。興味があったら「MtG Vanguard」辺りでぐぐって頂きたい。多分すぐに見つけられるだろう。

GP京都07では、岩崎 祐輔氏がこれを用いて見事準優勝に輝いた。正直、驚きである。私個人としてはプロジェクトXは嫌いではないが、確かに世界選手権06でも使われたが、まさかスタンダードのトーナメントレベルではあるまい、そう思っていたのだ。それをやってくれたのである。デッキ賞をプラスして、優勝をあげてもいいんじゃないかと思うくらいだ。

使ってみた率直な感想は、とかく粘り強いこと。《本質の管理人/Essence Warden》や《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》が《闇の腹心/Dark Confidant》のライフロスをカヴァーしてくれるし、《根の壁/Wall of Roots》はかなりの硬さを誇る。
その上《召喚の調べ/Chord of Calling》のおかげで柔軟な動きを見せれるし、コンボを使わずとも基本的にグッドスタッフもどきなので、かなりの圧力を見せる。特に《本質の管理人/Essence Warden》を馬鹿にしてはいけない。焼いておかないとボロスなんかはとても苦労すること請け合いである。1マナ1/1に火力1枚使わなくてはいけないこの虚しさ。ああ無情、である。

ただやはり怖いのは《神の怒り/Wrath of God》などの全体除去。《オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scion》で生み出されるトークンは《死の守り手、セックァー/Sek'Kuar, Deathkeeper》のように速攻を持っていないのだ。返しのターンで《滅び/Damnation》なんかを撃たれると、実に切ない。まあ先に《オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scion》を除去られない限り、ある程度は残るのだが少々心許ない。
おそらくそのために入れられているのが《オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova》なのだろう。《召喚の調べ/Chord of Calling》経由で全体除去の返しに出せたら、なかなかおいしい。彼は自身の能力で除去回避できるし、サイズは4/4だ。最近どうもタフネス4は信用できないが、それでも貫禄十分である。
それにまあ、《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》が《神の怒り/Wrath of God》前に《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》あたりを指定してくれているだろう。あいつも4/4である。

まあこんな感じで、実に面白い動きをしてくれるのだ、プロジェクトXは。
ちょっとしたコンボ好きは使ってみると、割と楽しいかもしれない。
それでは今夜も、このあたりでごきげんよう。



2007/03/19

MtGページしか更新していない今日この頃、皆様はいかがお過ごしだろうか。
グランプリ京都07が18日終了した。カバレッジを見るに、今回も熱い戦いだったようである。意外なのはベスト8中のプロプレイヤの数。次元の混乱により乱立したメタが彼らを翻弄したのか、普段ほどの勢いはなかったようである。まさに次元が混乱したかのようだ。

そのベスト8デッキの中で、私の目を引いたのはやはり清水 直樹氏のシミック変異トロン“セル”だろう。そう、私が先日断念したシミック系のトロンである。
ただ、こちらは序盤から変異により対戦相手を翻弄し、クレバにいなしながら、《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》+《塩水の精霊/Brine Elemental》によるロックや、《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》+《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit》によるビートダウンを行うデッキだ。とにかくトロンが揃うまでは耐えなければならないアーティファクト型シミックトロンとはそのあたりが違う。

以前、WisdomGuildでだったと思うが、「トロンはトロンが揃わずとも勝てるように構築すべきだ」という意見を聞いた。実に尤もだと思った。揃ったら勝てるを構築したいなら、さくさくコンボを組めばいいのである。たとえばプロジェクトXとかプロジェクトXとか早摘みドラゴンストームとか、だ。
特に前者はしっかりとグランプリ京都07のベスト8に食い込んでいる。これは《死の守り手、セックァー/Sek'Kuar, Deathkeeper》ではなく《オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scion》を採用しているヴァージョンなので、速攻がない分全体除去が不安だが、テイサ自身が軽いため、刺してある《召喚の調べ/Chord of Calling》が実にマッチして――おっと、話がそれた。プロジェクトXも大好きなのだが、今回は“セル”の話である。自重しよう。

で、何の話だったか――そうそう、トロンが揃わずとも動けるトロンという話だった。歳をとると記憶がトぶのが困りものである。困ったものだね?
とにかく、変異トロンはトロンを揃えずとも十分に相手の動きに対応していけるということだ。しかもこれは上記のプチコンボを仕込むにあたり、《召喚の調べ/Chord of Calling》を利用している。これは実にいい。トロンが揃っていても、揃う前でもどちらでもグッドな働きをしてくれる。《根の壁/Wall of Roots》があるのならなおさらだ。なんせ、このデッキのコンボはクリーチャー2体によるものなのだから。
そういうトロン以前の対応力が、このデッキがベスト8に残った要因ではないかと愚考したりしなかったり。

まあ、難しい話はここまでにして、MWSでコピィデッキして楽しんでくるとしよう。ここ最近、昔からお気に入りだった《召喚の調べ/Chord of Calling》が活躍していて実に嬉しいので、ちょっとはしゃぎつつコピィだ。
え、私が扱えるのかって?
それを練習するんじゃないですか、今から。それでは今夜も、このあたりでごきげんよう。



2007/03/16

シミックトロン断念。(早
思った以上に動きが自分に合わなかった。つくづくコントロールは苦手だと思い知る。例外は黒絡みぐらいではないだろうか。アゾリウス系は回せない事はないが動きがあまり好きではないし。
何より、除去がないというのが想像以上に堪えた。《猿術/Pongify》では話にならない。《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》を除去れるのはともかく、3/3てのはバニラでも痛すぎる。カウンタ2個のっけたら《根の壁/Wall of Roots》ですらノックアウトなのである。コレは困った。
そういうわけでシミックトロンは断念。シミックカラーはクロックパーミッションが一番ということか。《岩石樹の祈り/Stonewood Invocation》があるし、《差し戻し/Remand》なんかも実にクロパー向きだし。
しかし一味加えたいというのが人情。
……シミック+黒でドロー・ディスカード+発掘でぶん回すとか。
そりゃ違うデッキだって。つかってて楽しそうだけど。



2007/03/13

シミックトロンを組んでみたくなる。となるとアレだろう、アレをいれねばなるまい。

《倍増の季節/Doubling Season》

だってねぇ、ネタっぽいけど強いんだもん。《トリスケラバス/Triskelavus》とか《愚鈍な自動人形/Mindless Automaton》とか《獣群の呼び声/Call of the Herd》との相性が最高に良いし。
《スパイクの飼育係/Spike Feeder》もかなりグッド。《鋸刃の矢/Serrated Arrows》もいい動きする。
問題は除去が存在しないこと。コレに関しては如何ともしがたい。タッチ白か黒で《神の怒り/Wrath of God》か《滅び/Damnation》入れるべきだろうか。はて。
……それってば、むしろアゾリウストロンかディミーアトロンに緑加えて倍増にならない?
なるかもしれませんねぇ。
ああ、《けちな贈り物/Gifts Ungiven》があったころはよかったなぁ。トロン+《壌土からの生命/Life from the Loam》で確定だったもんなぁ。

ゾンビウィニーの追記。
サイドからの《卑屈な騎士/Skulking Knight》はとんでもなかった。まさか《カルシダーム/Calciderm》まで討ち取るとは。いや、もちろん死にましたけど、《アンデッドの王/Lord of the Undead》でぐるぐるする様はさながらマスクス期の《果敢な先兵/Defiant Vanguard》。相手もダームだし。



2007/03/11

Wisdom Guildで見かけたゾンビウィニーを組んでみる。こういう時代の流れに逆らうデッキは大好き。
数回回した感想。

《隆盛+下落/Rise/Fall》は鬼。下落素撃ちは予想通りだけど、除去られた《アンデッドの王/Lord of the Undead》回収しつつブロッカ減らす隆盛が思った以上に優秀。
《よじれた嫌悪者/Twisted Abomination》の沼サイクリングは便利。1枚刺した《湿った墓/Watery Grave》がよく引ける。これをさらに隆盛できると何がなんだか。
《アンデッドの戦長/Undead Warchief》は便利だけど重い。2枚ぐらいが適量かしらん。逆にこいつ守りきれば殴り勝てる。オールゾンビに《邪悪なる力/Unholy Strength》は実にゴツい。
テスト中、ライフが厳しいときでも《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》引いた場合は大体勝利。特にこれが《ストロームガルドの十字軍/Stromgald Crusader》に装備されるとシャレにならない。除去された時の痛さと重さが若干ネック。
《墓所の勇者/Crypt Champion》は時機さえ誤らなければ実に強い。コンセプト通りリセットに返しで《アンデッドの王/Lord of the Undead》を戻せたときが一番か。逆に言えば、相手がボロスウィニーなんかだと全抜きすべき。対コントロール用の勇者です。

改造案としては、軽くして《闇の腹心/Dark Confidant》積むか、サイドに除去として《最後の喘ぎ/Last Gasp》4とかしてMob戦のサポートをするようにしたらよさげ。
《暗黒破/Darkblast》も発掘と王のゾンビ回収がかみ合っていい感じ。できるならコンバットトリックとして使っていくのがよさそう。
とにかくメインは除去耐性がかなりあるので、サイドでビートダウンに勝てる構成にしてはどうかな、と思った。
// Lands-22
9《沼/Swamp》
1《湿った墓/Watery Grave》
4《血の墓所/Blood Crypt》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ / Urborg, Tomb of Yawgmoth》
3《宝石鉱山/Gemstone Mine》
3《硫黄泉/Sulfurous Springs》
1《山/Mountain》
// Creatures-21
2《墓所の勇者/Crypt Champion》
4《ただれたゴブリン/Festering Goblin》
4《ストロームガルドの十字軍/Stromgald Crusader》
2《アンデッドの戦長/Undead Warchief》
4《アンデッドの王/Lord of the Undead》
2《よじれた嫌悪者/Twisted Abomination》
3《ラクドスのギルド魔道士/Rakdos Guildmage》
// Spells-17
4《隆盛+下落/Rise/Fall》
4《炎の印章/Seal of Fire》
4《不吉の月/Bad Moon》
4《残酷な布告/Cruel Edict》
1《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》
// Sideboard-15
SB: 1 《墓所の勇者/Crypt Champion》
SB: 4 《最後の喘ぎ/Last Gasp》
SB: 2 《暗黒破/Darkblast》
SB: 4 《卑屈な騎士/Skulking Knight》
SB: 4 《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》
サイドをかなり対ビートダウンにシフトした感じ。
《卑屈な騎士/Skulking Knight》は対象にされたらもう除去られるだろうと開き直った結果。
《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》は昨今の墓地利用対策+Mob水増し。
で、お聞きしますがこれはウィニーなのかビートダウンなのか。
……ウィニーってことで。




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