ようやく第三話です
★かって気ままなHONNY BEES 〜さん〜★
※注意:現在、久瀬は大学生です。祐一がためぐちなのは以前のことがあったからです。
※さらに、北川がため口なのは祐一のせいです。(笑)
「で?なんで僕まで呼ばれなきゃいけないんだ?」
開口一番、久瀬が言ったのはそんなことだった。
「いや、一応知り合いだし。」
と、祐一がさも億劫そうに答える。
「・・・・・そんなことで、面識も無い人の誕生会に招待されるなら、
一体どれだけの人を祝わなければならないんだ・・・」
「佐祐理さんが、前もってこういう時には久瀬(おまえ)もよんでくれって頼んでたんだよ。俺に。」
近頃、さして厭味な雰囲気をまとわなくなった久瀬。
なんらかの心境の変化があったのかも知れないが・・・
ここでは語られることはなさそうだ。
(なんでだ!←久瀬)
いや、そういうのもおもしろいのだけどね。
「そうか・・・・・倉田さんが、いったのか。」
「そういうことだ。まあ、祝いの席でなんやかんや言う奴は、馬にけられて死んでしまえとも言うし」
「それをいうなら『人の恋路を邪魔するヤツは』だろ・・・」
ぼけた間違いを半ば本能で訂正する久瀬も、以外に遊べる奴だな。と祐一は
思ったり思わなかったり・・。
「ちなみに今のは、考古学で有名な「アイザワスキー」伯爵が18世紀末に予言していた格言だぞ。」
「僕は聞いたことがないぞ・・・・しかもなんで考古学なんだ。」
久瀬は頭を抑えながら、つぶやく。
「いや違うぞ!!」
突然、会話に絡んだのはいわずと知れた北川であった。
っていうか何で塀の上にいるんだ?
・・・・べちっ
「・・・失敗しやがった。」
・・・・むくり。
i言は我、北川一族が子々孫々と受け継いできた門外不出のもの!そこらのちゃち≠ネ格言といっしょにしてもらっては困るな!!」
びっ!と指を差し高らかに叫ぶ北川。
「そんな馬鹿な!っていうか平然と会話に加わるな北川佐ェ門。」
「・・今の塀からのジャンプはなにか意味はあったのか?・・」
久瀬が、ぼそりとつぶやく。が、まるで何事もなかったかのごとく続ける北川。
「なに!1000年前の心の友である俺を差し置いて、クゼノリータと血統を争うなど言語道断!」
・・・・この際、北川がトリップしていることは気にしないでおく。
北川は、びっと久瀬を指して叫んだ。
「誰がクゼノリ-タだ!だれが!」
『おまえ(あんた)のことだよ、久瀬 則武(のりたけ)。』
・・・・・・・・・
「・・君たちといると頭痛がしてくるよ・・・」
とこめかみを抑えながら久瀬君。
追い討ちをかけるかのごとく、祐一は口をだす。
「ビタミン不足か・・・緑黄色野菜はちゃんと摂取してるか?」
「野菜の方は、カロチンだろう?」
「・・・タバコをすうと出てくるあれか・・・」
「それはニコチン。」
「北川君は馬鹿だなぁ」
「それは馬鹿チン。っていうか俺を名指すな。」
「酵素の一種で・・・」
「それは、ペプチン。」
「ヤブにかまれたときに射すやつ」
「それは、ワクチン。それに噛まれてからじゃおそいぞ・・・」
「風邪ひいてるときに鼻から出てくるアレ」
「それはチョウチン」
・・・・・・・・
「君たち、止めてくれる人はいないのか?」
『いや・・・・久瀬に期待していたんだ。』
ハイテンションな会話に妙に疲れた顔をする二人の後ろで、なにやら奇妙な声が風に流されてきえていった。
「うぐぅ・・・会話についていけないよう。」
たっぷり、3分ほどしてから
「おおう!あゆあゆじゃないか!?また食い逃げしたのか?」
「酷いよ!祐一くん、ぼく『あゆあゆ』なんかじゃないよ!?」
・・・つっこむのはそっちかい
「ふむ、それでは。背中の羽のバッグがキーワードの食い逃げお魚娘というのはどうかな?」
「なかなかいうじゃないか。30点をやろう。」
「うぐぅ〜〜久瀬さんも祐一くんもひどいよ〜〜」
そういって、うぐぅは短距離世界記録並のスピードで住宅街をはしりぬけたとさ(まる)
「・・ぼく、走ってなんかないけど・・・」
となりにいたあゆが突っ込んだ。
「俺の心の中を読むんじゃない!」
「相沢。さっきからずっと聞こえてるんだが。」
どうやら、口に出ていたらしい。
「で、あゆは何でここにいるんだっけ?」
「秋子さんのお誕生パーティによばれたんだよっ」
「・・・相沢くん、自分がつれてきておいてそれはないだろう。」
「相沢。いくら12時間で人の顔を忘れるっていう特技があるからって、1時間前のことをしらばっくれるのはよくないぞ。」
北川も、久瀬に続く。
「もしかして、おれだけ悪者なのか!?」
『あたりまえだ(よ)!!』
見事に唱和した叫び声が、あたりに響いた。
「こんなことなら斎藤も呼んでくるべきだった!!」
「・・・おい」
「関わりが薄いからってそれはないだろう?」
「・・・おい。」
「しかも、僕はその斎藤君とやらはしらないのだが・・・」
「・・・・・」
「『さいとうくん』ってだれ?」
「・・・・・・」
あゆの一言で、会話のねたがなくなったのか、あたりに奇妙な静寂が生まれた。
「・・・さあ?だれだっけ?」
「あぃぃぃざぁぁわぁぁぁ!!!!」
祐一は襟首をつかまれ、がっくんがっくんと自分の首を振り回されていることに気づいた。
「お、おおおお!?」
「斎藤!頭悪い。・・・といいたいらしい。相沢は。」
むろん、いっていない。
首の回る角度がさらに水平に傾く。祐一の首はまるでチェーンにつながれた鉄球のように根元から高速で回転していた。
「ちがぅ。や、やめぇ・・・」
「僕にもわかるぞ。なになに?『斎藤、お門違いだ』?。・・・ひどいな相沢君。」
「極悪だお〜。」
「それは名雪の台詞だーー!」
相沢(略)は次の日の朝刊の一面を飾りましたとさ。
「(略)ってなんだーー!?」
「何してるのよ・・・あんたたちは・・・」
「美坂。さっきぶり。」
「なに?そのさっきぶりってのは・・・」
ふぅとため息をつく香里の後ろから、ぴょこんと顔を出したのは栞だった。
「おはようございます。祐一さん!」
「・・・栞。」
「おはようって時間なのか?今は。」
「はぅ!」
というわけで、美坂姉妹ご登場。
さらにその後ろに・・・
「久瀬さん。お久しぶりですね〜〜」
「久しぶりです。倉田さん。それから・・・・」
「・・・斬る」
「ま、待った!川澄さんそれは危険だ!や、やめ!」
舞の一閃がひらめこうとしたその時。
「舞ちゃん。だめですよ。こんなところで剣なんて振り回しちゃ。」
さあ、この人はいったい!?
というわけで、次回に続く。
騎兵
まず・・・ごめんなさい。です・・・
前回から一ヶ月ほどあいてしまいましたね・・・
この一ヶ月の間、かなり体がきてましたから・・・
まず、サークルの学祭出展、店舗。
さらに、基本情報技術者試験、CG検定ときましたからね・・・へヴィです。
やっと一段落がついたということで。しあげちゃいました。
まだ、しばらく続けますんで、お付き合いください。
それでは、また第四話で。
2001/11/26(MON)